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コインシデンス


単板材料に入射する音の周波数f が単板の限界振動数に等しいかまたは大きいときには,板面に沿って測った入射音の波長λtr (trace wave−length)と限界振動数fc での板の屈曲振動進行波の波長λb「前号(4)式」とが等しくなる入射角θc oが必ず存在する。この入射角θc oでは,空気中の音速をc,波長をλ,板上の屈曲振動の伝搬速度をcbとすれば,


c/f =λ=λtr sinθc o=λb sinθc o=(cb /f )・sinθco (3)

(3)式が成立する周波数と入射角では音は隔壁を減衰することなく透過してしまう。実際には単板のロスファクタのため,ある程度の減衰を伴うが,質量法則から予測される透過損失より著しく小さい値を示す。この減少をコインシデンス(coincidence)といい,入射する音の周波数f に対して,(3)式の条件が満たされコインシデンスを起す入射角θc oをコインシデンス角(coincidence angle)という。







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